宗圓寺(そうえんじ)は、西本願寺のお寺です。名古屋は西本願寺のお寺が少なく、「なかなか西本願寺の寺が見つからない」といわれます。新たに寺をお探しの方、故郷にお手次寺があるけどこの地でお参りできる寺を探したい方、当サイトをご覧いただきましたらどうぞ、宗圓寺にご連絡ください。名古屋の中心に所在しますから、市内全域はもちろんその周辺までお伺いできます。そして何よりも、丁寧な読経を心がけています。
 宗圓寺ホールは、宗旨や業者を問わずどなたでも葬儀にご利用いただけます。落ち着いた雰囲気で、家族葬や小規模葬に最適です。また、ご葬儀以外のご利用にも対応しますので、ご相談ください。
 お参りできる場所があることの安心はとても大きいと思います。当サイトにお越しくださった皆様方との新たなご仏縁に感謝いたします。合掌  宗圓寺住職 

2017/12/01

今月の言葉(2017年12月)

 ※「今月の言葉」は、山門(A)と通用門(B)の各掲示板に毎月初めに掲示します。
    (山門脇の「言葉」は、真宗教団連合発行の「法語カレンダー」より)
 ※恥ずかしながら、住職が揮毫した「言葉」を掲示しています。


今月の言葉(A)
「弥陀の回向の御名なれば 功徳は十方にみちたまう」
                    (親鸞聖人作『正像末和讃』より)

和讃全文
無慚無愧[むざんむぎ]のこの身にて
 まことのこころはなけれども
 弥陀の回向[えこう]の御名なれば
 功徳は十方にみちたまふ

現代語訳
罪を恥じる心がないこの身には、まことの心などないけれども、阿弥陀仏があらゆるものに回向してくださる名号であるから、その功徳はすべての世界に満ちわたっている。

※名号・・・阿弥陀仏の名。南無阿弥陀仏のこと。
※回向・・・一般には、自己の善行の功徳を自身の菩提、または他にさしむけること。浄土真宗では特に、阿弥陀仏が本願力をもって、その功徳を衆生にふりむけること(他力回向、本願力回向)をいう。
※十方・・・すべての方角を表す語。東西南北、上下の六方に、東南、東北、西南、西北を合わせたもの。



今月の言葉(B)
「生きているということは 死ぬいのちをかかえている
ということ」 (東井義雄師)


「正月は冥土の旅の一里塚 めでたくもあり めでたくもなし」。今年も早師走となり何かと慌ただしいことになってきました。来月はお正月ですが、あの一休禅師は正月に頭蓋骨を持って街を歩いたそうです。その真意は・・・。世の無常。しかしながら、その死ぬいのちは、まことに多くの他のいのち、やはり死ぬいのちによって支えられています。さて私たちは、そういういのちをどのように生きるべきなのでしょうか。




<12月8日は「成道会」>

12月は師走と呼ばれ、年末の忙しさから普段は落ち着いている「師」も走る、といわれます。その師は先生か、はたまた坊さん(法師)か、なんて話はどなたもご存知と思います。
その12月の8日は、仏教にとってとても重要な日です。音楽好きの住職にとってはすぐ12月8日は、あのビートルズのジョン・レノンが射殺された日、と思ってしまいますが・・・。もう37年も経ってしまった1980年のことでした。また、76年前の12月8日は太平洋戦争の開戦記念日でもありました。わが国の行く末を考える記念日にしたらどうか、と思うのですが…。
さて、仏教では12月8日は「成道会じょうどうえ」。釈尊(お釈迦様)の成道(仏になること、さとりを開くこと)を祝う日です。先月のここでここで述べましたが、釈尊は35歳の時、インドのブッダガヤにおいて菩提樹下でさとりを開かれました。