※「今月の言葉」は、山門(A)と通用門(B)の各掲示板に毎月初めに掲示します。
(山門脇の「言葉」は、真宗教団連合発行の「法語カレンダー」より)
※恥ずかしながら、住職が揮毫した「言葉」を掲示しています。
今月の言葉(A)
「聞というは如来のちかいの御なを信ずともうすなり」
(親鸞聖人著『尊号真像銘文』より)
現代語訳
(「聞名欲往生」ということについて、)「聞」というのは、阿弥陀仏の本願に誓われた名号を信じるということであり、(「欲往生」というのは、安楽浄土に生れようと思えということである。)
※如来・・・真如より現れた来った者、あるいは真如をさとった者の意。で、仏のこと。ここでは阿弥陀如来のこと。
※本願・・・それが完成しなければ仏(真理をさとったもの)にならないという誓いをともなっているので、誓願ともいわれる。阿弥陀仏の衆生救済のための根本となる願い。
※名号(御な)・・・一般にはすべての仏・菩薩の名前をいう。浄土教では。とくに阿弥陀仏の名を指す。
※『尊号真像銘文』・・・親鸞聖人がその当時に本尊として安置された名号や祖師の絵像の讃文を解説されたもの。
今月の言葉(B)
「ありがたいこっちゃ もったいないこっちゃ はずかしいこっちゃ なんまんだぶ」 (郡上八幡の善太郎師)
阿弥陀如来がわれわれを救わんがために用意してくださったお名号(南無阿弥陀仏)、そのことを知らされた時、気づいた時、もとい、何もりっぱなことができず、我を張るばかりで実は迷惑ばかりをかけている「私」こそを救わねばならないと「なまんだぶ」を届けてくださったと知らされた時、「ありがたいこっちゃ もったいないこっちゃ はずかしいこっちゃ なんまんだぶ」。
せっかく知らされたのに、「まさか私を助けてくださる?、いやいや人に言われなくても、助けられなくても、少しくらいなら自分にもできる。もうちょっと頑張れば人並みのことはできますよ。もう少し時間を頂戴」、てなことでは心から「なんまんだぶ」は出ないのだろうな。
※郡上八幡の善太郎・・・この方のことは少々調べてみたけれど、まったくわかりませんでした。今月の言葉(A)と同じ、真宗教団連合発行の「法語カレンダー」で発見してこの度掲載しました。
《 報恩講法要とは 》
報恩講法要は浄土真宗門徒にとって、1年中で最も大切で、親しみ深い法要です。浄土真宗み教えを明らかにしてくださった宗祖・親鸞聖人のご命日に営む法要だからです。聖人は弘長2年(1262)11月28日、90歳の生涯を京都で閉じられました。そして聖人ののこされたお徳をしのんで毎月28日に門徒たちによってお念仏の集まりが行われるようになりました。これがさらに大きく広がって、本願寺3世の覚如上人によって法会[ほうえ]の基本となる形ができあがりました。