宗圓寺(そうえんじ)は、西本願寺のお寺です。名古屋は西本願寺のお寺が少なく、「なかなか西本願寺の寺が見つからない」といわれます。新たに寺をお探しの方、故郷にお手次寺があるけどこの地でお参りできる寺を探したい方、当サイトをご覧いただきましたらどうぞ、宗圓寺にご連絡ください。名古屋の中心に所在しますから、市内全域はもちろんその周辺までお伺いできます。そして何よりも、丁寧な読経を心がけています。
 宗圓寺ホールは、宗旨や業者を問わずどなたでも葬儀にご利用いただけます。落ち着いた雰囲気で、家族葬や小規模葬に最適です。また、ご葬儀以外のご利用にも対応しますので、ご相談ください。
 お参りできる場所があることの安心はとても大きいと思います。当サイトにお越しくださった皆様方との新たなご仏縁に感謝いたします。合掌  宗圓寺住職 

2017/06/01


今月の言葉(2017年6月)
  
  ※「今月の言葉」は、山門と通用門脇の各掲示板に毎月初めに掲示します。
    (山門脇の「言葉」は、真宗教団連合発行の「法語カレンダー」より)
  ※恥ずかしながら、住職が揮毫した「言葉」を掲示しています。


「弥陀みだ]の回向[えこう]成就[じょうじゅ]して
 往相[おうそう]・還相[げんそう」ふたつなり」(親鸞聖人『高僧和讃』曇鸞讃より)

和讃全文
 弥陀の回向成就して
   往相・還相ふたつなり
   これらの回向によりてこそ
   心行ともにえしむなれ

現代語訳
 阿弥陀仏による回向が成就して、浄土に往生して成仏するという往相と迷いの世界に還(かえ)って人々を救うという還相とが、わたしたちの上にあらわれる。これらの回向によってこそ、信心と念仏をともに得させていただくのである。
 
 ※弥陀の回向・・・阿弥陀仏が私たちに向かって救済しようとはたら続けること。
 ※往相と還相・・・上のはたらきの中で、浄土に往生してゆくすがたが往相。浄土に生まれた者がこの迷いの世界に還[かえ]りきて人々を救済するすがたが還相。
 ※心行・・・心は信心、行は念仏
 

「思われっ放し してもらい放しの私」 (東井義雄師)                    

 そう、いつも私は何もできずにしてもらうばっかり。わかっているのです。一人では何もできない私です。いつも親をはじめ周囲の人に心配をかけ、助けられている。でも、たまには、私だって人のことを心配して、少しだけかもしれないけれども力になりたいと思っているのです。だって、みんなお互い様だし、一人では生きてゆけないんだし。・・・?


<日常のお勤め>

 浄土真宗本願寺派(西本願寺、お西)のご家庭での毎日のお勤めについて述べます。
 もっともよくお勤めされるのが、私たちの聖典の一つである宗祖親鸞聖人作「正信念仏偈」(キーミョームリョーのお勤め)です。これは宗祖の主著であり、浄土真宗本願寺派の「ご本典」である『教行信証』の中にある詩です。ふつう、宗祖が晩年になってお作りになった『ご和讃』(これも聖典の一つ)と南無阿弥陀仏の「念仏」をつづけてお勤めします。
 次に、お釈迦様がお説きになられた『仏説阿弥陀経』、もう少し短いものならば同じくお釈迦様の『仏説無量寿経』の中にある「讃仏偈」・「重誓偈」などがよいでしょう。
 私たちの宗旨では、お釈迦様がお説きになられたたくさんのお経の中から、『仏説無量寿経』・『仏説観無量寿経』・『仏説阿弥陀経』の三つのお経(合わせて「浄土三部経」)をとても大切にし、「般若心経」や「観音経」は唱えません。
 お経本がご入用ならば、お申し出ください。ご紹介したお経が載っているお経本として『浄土真宗本願寺派 日常勤行聖典』(本願寺出版社発行)をお勧めします。普通判と字が大きく読みやすい大判があります。このお経本はできれば、ご家族全員が1冊ずつお持ちいただきたいです。
 多忙な毎日の中でお勤めする時間をとれるということは非常に意義深いことと思います。