今月の言葉(2017年10月)
※「今月の言葉」は、山門と通用門脇の各掲示板に毎月初めに掲示します。
(山門脇の「言葉」は、真宗教団連合発行の「法語カレンダー」より)
※恥ずかしながら、住職が揮毫した「言葉」を掲示しています。
今月の言葉(A)
「ねてもさめてもへだてなく 南無阿弥陀仏をとなうべし」
(親鸞聖人作『正像末和讃』より)
和讃全文
弥陀大悲の誓願を
ふかく信ぜんひとはみな
ねてもさめてもへだてなく
南無阿弥陀仏をとなふべし
現代語訳
阿弥陀仏の大いなる慈悲の本願を深く信じ る人は、みなともに寝ても覚めても変わりなく南無阿弥陀仏の名号[みょうごう]を称えるがよい。
※名号・・・仏様のお名前。ここでは浄土真宗のご本尊である阿弥陀如来のお名前であり、「南無阿弥陀仏」のこと。
今月の言葉(B)
「家庭に お念仏の灯を」
(東井義雄師)
お念仏は「南無阿弥陀仏なもあみだぶつ」と称えること。“灯[ともしび]”はあかり。
お念仏をは家庭を照らし、明るくする。暗い家庭ではいけません。暗くては何も見えません。明るければ私も見えるし、家族も見える。私の“我”も見えるし、仏様も見える。私は照らされていました。
お念仏の灯が灯り続くように、お念仏を次代に伝えましょう。なかなかひとりでには伝わっていきません。財産の相続を考えるように、お念仏の相続も考えたいと思います。財産とお念仏では、どちらが暮らしの基本になるのでしょうか。
<“AMD48”をご存知?>
音楽好きの住職ですが、アイドル系はちょいと苦手。今もAKB48の人気は絶大なのでしょうか。
ところで、AKB48やSKE48ならぬ“AMD48”をご存知ですか。
住職が勝手に命名したのですが、AMiDa48、つまり『仏説無量寿経』にある「阿弥陀仏の四十八願」のことです。
浄土真宗のご本尊である阿弥陀仏が仏になる前の修行中、48の誓願を建て、その願いが実現しないうちは仏にならないと誓われました。「本願」といわれる18番目の願(第十八願)が特に重要で、「すべての人をお浄土に生まれさせる」と誓われた“願”です。