今月の言葉(2020年7

※「今月の言葉」は、山門(A)と通用門(B)の各掲示板に毎月初めに掲示します。
   (山門脇の「言葉」は、真宗教団連合発行の「法語カレンダー」より)
※恥ずかしながら、住職が揮毫した「言葉」を掲示しています。
※本年は昨年の「A3仏教」に代わり、当寺をご紹介する画像を加えます。宗圓寺をより身近に感じていただければうれしいです。

昨年まではできる範
囲で「今月の言葉」に解説らしきものを添えていましたが、多忙により不本意ながらそれらを省くことにしました。どうか、ご了承ください。


今月の言葉(A)

人間は死を抱いて生まれ
    死をかかえて成長する」 (信國 淳師)

信國 淳[のぶくに・あつし]・・・1904年大分県宇佐市、来覚寺に誕生し後に住職。大谷大学教授。真宗大谷派(東本願寺)の僧侶養成学校である大谷専修学院長。


今月の言葉(B) 

順境は仏からはなれやすく
   逆境は仏に近づきやすい(佐々木蓮麿師)            


佐々木蓮麿[ささき・はすまろ]・・・滋賀県生まれ、1896~1978。真宗大谷派(東本願寺)僧侶。


[今月の画像]

宗圓寺本堂



「本堂」はご本尊阿弥陀如来様がいらっしゃり、寺の中心であり法要と聴聞の場所。
当寺の本堂は伝統的なお飾りを少な目にしてかなりシンプルで、機能的な様式です。重厚さには欠けますが、威圧感が少ないと思います。

戦災を逃れた中央にいらっしゃるご本尊は現本堂の広さからするとかなり大きく、その大きさから戦前の本堂の規模の大きさを思わせます。
そのご本尊に向かって右は親鸞聖人、左は永代経志の上がった方々の法名軸。参詣席も椅子席です。

画像は報恩講法要の様子を中心に掲載しました。毎回ご奉仕の方により、お供え作手前畳の、仏具のお磨き、参詣席の準備が整います。
読経、参詣(お焼香も)ともに現在は椅子席です。

ご本尊がいらっしゃる部分を内陣といい、参詣席は外陣といいますが、内陣と外陣に段差がないのも、この本堂の特徴です。初期の真宗寺院の本堂(道場)はそういう形式だったそうです。

一般に本堂は、僧侶中心の法要や修行の場であったようで参詣席は用意されておらず、参詣席として畳が敷かれるようになったのは真宗でのことのようです。