今月の言葉(2022年3


※「今月の言葉」は、山門(A)と通用門(B)の各掲示板に毎月初めに掲示します。   (山門脇の「言葉」は、真宗教団連合発行の「法語カレンダー」より)
※恥ずかしながら、住職の揮毫でご紹介しています。
※当寺をご紹介する画像を添えています。宗圓寺をより身近に感じていただければうれしいです。


今月の言葉(A)

「われ称え
  われ聞くなれど
   南無阿弥陀
    つれてゆくぞの
     親のよびごえ
        (原口針水                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                       

※原口針水・・・明治前期の浄土真宗の僧。肥後(熊本県)山鹿郡内田村光照寺に生まれる。明治17年,西本願寺第22世大谷光瑞の真宗学指南となる。仏教に限らない幅広い知識をもとに,神道をはじめ仏教諸宗の学者と論争して真宗学の高揚に励んだ。


今月の言葉(B)

人間とは
 その知恵ゆえに
 まことに
 深い闇を生きている(高史明
                             
※高史明(コ・サミョン、こう しめい)
 ・・・1932~、在日朝鮮人二世の小説家。神奈川大学人間科学部 非常勤講師。12歳の息子さんを自死でなくし、そのことをきっかけに『歎異抄』に出遇う。息子さんが残した詩は『僕は12歳』という詩集として編まれて当時話題になった。




[今月の画像]  親鸞聖人のご真筆 お名号編

当寺所蔵の親鸞聖人のご真筆(複製品)を中心としたお名号の画像です。

八字名号 真宗高田派専修寺蔵 親鸞聖人84歳
(上下の細字は仏説無量寿経より 以下同)

十字名号 同上 84歳

十字名号 岡崎・妙源寺蔵 84歳

六字名号 西本願寺蔵 84歳
(当寺食堂ご本尊 模刻)


六字名号 ご真筆御和讃より
(当墓地内集合墓の「納骨浄苑」墓碑 模刻)

❖これからしばらくは宗祖親鸞聖人のご真筆をご紹介します。実に素晴らしい字だと思います。先ずはお名号(仏様のお名前)です。現存するご真筆お名号は晩年のものが多いです。
話は変わりますが、いろいろな文献に登場しなかった宗祖は実在の方かどうか議論されました。実在が証明されたのはその自筆の研究や聖人の妻覚信尼様の書状発見が大きいです。